孫育てが始まった

2018年吉日★孫育てがはじまりました。
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公の投稿に書くか書かないか正直迷いましたが、
孫育てを始めるにあたり働き方も変更していくことになること
シュフレ協会の活動主旨にも関わること
同じような体験をしている人へ何かの参考になればと思いあえて書くことにしました。
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我が家のお嫁さんは諸事情で親元ではなく児童養護施設で育ってきました。
だからね、一般的な家庭を知らないからなのかな?私からすると行動も何もかも突拍子がなくまるで宇宙人のような人です。
 
でもね、これは育った環境によるものでたまたま生まれた家がそういう環境だっただけ。
お嫁さんの責任ではありません。
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だからこそそういう環境で育った人たちの育った来た過程で得られなかった凹を埋められる場所をつくりたい
そんな想いで生まれたのがシュフレ協会です。
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少し話しが横道へそれてしまいましたが、戻しますね。
息子が初めてお嫁さんを連れてきたとき、正直困惑しました。
なぜならば全く常識がなかったから。
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初めて会ったのは息子の部屋。
彼女は息子の膝に座ったまま「どーも」って挨拶したんです。
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そんなに礼儀にうるさくはない私でも不快感をあらわにして「膝から降りて挨拶しなさい」と伝え
息子に「お付き合いする子を少しは選びなさい」と言い放ったのを覚えています。
今思うときつかったかもしれませんね、でもね思わず口からそんな言葉が出てしまうくらい信じられない出来事だったんです。
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その夜息子は謝ってきました。
それに加え「〇〇は可愛そうな子なんだよ、親から虐待されて施設にいるんだよ。だから少し普通の人とは違うところもあるけれどすごくいい子だよ、○○はわからないことたくさんある、だからお母さんには○○が知らないことを教えてあげてほしいんだよ」と言われました。
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わたしは「多少の生活環境の違いはお互いの努力で埋められるけれど、大幅な違いを埋めるのは難しいよ、申し訳ないけれどあの子とあなたではうまくいかないと思う、軽くお付き合いはいいかもしれないけれど家族になるのは難しいと思うよ」と伝えたのを覚えています。
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なぜ、そこまで言ったのか!不思議なのだけどあのとき胸がざわついたのを覚えています。
母親の直感で「息子はこの子と家庭を持つ」と確信にもちかいものが感じられたんです。
だから、念を押したのに、
この予感は当たり、1年後彼女は妊娠していました。
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妊娠前にも色々あってね、彼女はすっかり私に苦手意識をもち私を見ると逃げる始末(笑)
わたしもあえて追うこともなく、1年が過ぎました。
1年ぶりにあった彼女のおなかがね気になったの。
「ちょっとお腹が出ているよね、まさか妊娠してないよね?」と聞くと、はっきりと「していない」と彼女は答えました。
あまりにもはっきりと断言するので、その根拠を聞き、正直愕然としました。
「胸が痛くて整形外科でレントゲンを撮った!その際お腹も映っていたけれど赤ちゃんはいなかった」
「え…レントゲンで赤ちゃんはうつらないよ…」夜だったのですぐに施設の職員に連絡をして翌日妊娠検査をしてもらうことになりました。
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翌日仕事に行きながら、職員からの連絡を携帯を握りしめながら待ちました。
「妊娠反応が出ました、今から病院に行きます」との連絡を受け、私もすぐに向かいますと伝えました。
病院につくと「〇番にお入りください」と言われドアを開けようとした瞬間「頭の大きさから見て妊娠7か月だね」
という声が聞こえました。わたしは、くるりと反転して受付の方に「この診察室には妊娠7か月の方がいますのでうちの関係者ではないです」と伝え、改めて診察室を調べてもらいましたがやはり間違いはなく「妊娠7か月…頭が空白になりながら診察室のドアを開けたのを覚えています」
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診察が終わり、病院の外に出たら息子も病院に到着していました。
私は無言で息子をひっぱたきお嫁さんの方を向きました、どんな感情だったのかわかりません。
何も考えずに気がついたら肩を抱き「ごめん、ひとりで辛かったね」と同じ女性として申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
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それからはもう大変です。
妊娠7か月まで検診をうけていない妊婦を受け入れてくれる病院はない。
区役所に相談したり、ありとあらゆるてをつくし病院探しがスタート。
それに並行して生活の基盤づくり、そして思いがけず一番大変だったのが入籍でした。
彼女は未成年だったので親の承諾が必要。
施設育ち、親には育てられていなくても親権は親。
入籍には親の承諾が必要でした!婚姻届けへのサインをお願いしにいきましたが答えは「NO」
無理難題の条件を提示されやむなく断念。
でも生まれてくる子の戸籍を汚すわけにはいかない
 
子育てってね終わらないよ。
こどもは自立して結婚してもいつまでも大切。
ステージごとに親の悩みは変わってくる。
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育児を放棄して家出を繰り返すお嫁さん。
何が正しいのかは正直わからない。
離婚したほうがお互いのためになるんではないかと思うこともある。
 
孫もとうとう自分から家を出てきた。
孫は我が家で大事に育てます。
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息子の「我慢と努力がいつか身を結びますように」綾香の曲を聞きながら祈らずにはいられない。
今日はそんな日。
 

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