こどもが伸び伸びと遊べる環境をつくる方法

大人同士のコミュニケーション不足がこどもたちから遊び場を奪ってる!? 

こどもの声がうるさい!=騒音だと感じてしまう原因の一つはコミュニケーション不足なんだろうなと常々思っています。なぜならば人の気持ちはコミュニケーションを図ることで大きく変わるからです。大人同士のコミュニケーション不足がこどもたちから遊び場を奪ってしまっているのだと思うと子どもを見守る大人として大変心が痛みます。少しでも子育てがしやすい街になりますようにという願いを込めてこの問題について自論をかいてみました。忙しくてなかなか普段子どもと一緒にいれらいママにこそ読んでいただけたらなと思います。

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トラブルを避けるため!子どもを守るためには仕方がない?遊び場禁止令…

最近の我が家での出来事です。今までは親の監督下で遊んでいた孫も学校にも慣れてきた最近では、行動範囲も広くなりお友達とお約束してひとりで遊びに行くことも出てきました。遊び場は、近所にある団地の敷地内。でもねこの広場、本来は団地に住んでいる人々が使う広場なのです。いくら友達と一緒でも部外者の孫が遊ぶのを快く思っていない人がいて遊ぶたびに「うるさい」といわれてしまう為「そこで遊んではいけません」とママから禁止令が出ました。

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こどもたちはお気に入りの場所で遊べなくなってしょんぼりしています。 親としては、そんなうるさい人がいるところでは遊ばせたくないし何かされては心配という気持ちが働いたのでしょう。幼い子供はママの言いつけを守るので納得はしていないけれどいうことは聞く。でもね、そんなことをしていたらどんどん遊ぶ場所がなくなってしまいますよね。そして、一番怖いのは子供たちの心に「あの人のせいで!」という想いが残りもう少し知恵がついたら、理屈攻めで自分の居場所を確保しようとする人間になるかもしれません。例えば「おばさんの土地じゃないでしょ!」とか「関係ないでしょ」とかね。「じゃーどうしたらいいの?」その解決方法は次の章で♡

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うるさいおばさん!がこどもを見守ってくれる心強い協力者に変わる!?

かわいい孫がしょぼんとしている姿を見た私は、あえていつも通り孫とお友達をその場所で遊ばせ1時間おきにその場へ足を運び様子を見に行くことにしました。すると、子どもの声を聞きつけていつも「うるさい」といってくる年配の女性がほうきを片手にしてでてきました。たぶん子供たちに注意をしに来たのでしょう。女性の顔を見た瞬間にこどもたちの顔もこわばります。それを横目に、女性が言葉を発する前にわたしは笑顔で「おはようございます、いつもお騒がせしてすみません」とあいさつをしました。「普段子どもたちがどんなところで遊んでいるのかきになりつつもなかなか時間が取れなくて、今日初めてこの場所に来てみましたが結構声が響きますね。こどもたち、何かご迷惑をおかけしていませんか?」と話しかけてみました。するとその女性が「そうなのよね、声がひびいちゃってね…あとこどもたちが遊ぶとゴミがね…結局子どもたちが帰った後に私が掃除しているのよ」と…自分が不満に思っていることを口にしてくれました。

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この女性がこどもの声を「うるさい」と思った理由はここにあったのですね。そこで「そうなんですね、それは申し訳ないです。こどもたちにしっかりと伝えますね」と言って全員を呼び集めその女性がいつも掃除をしてくれていることを伝え、「ゴミの処理はしっかりして持ち帰ってくること」を女性とも約束しました。そのうえで「いままで掃除してくれたおお礼「ありがとう」をみんなで伝えました。
注)こどもたちはゴミを散らかしてはいませんでした。こどもたちなりにゴミはまとめていたのですがゴミ箱がなかったため、いつも椅子の上にまとめておいていたそうです。その場所に足を運んでみないとわからないことってたくさんありますよね。

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そして「わたしもちょこちょこ気にかけ、こどもたちと一緒にお掃除をしにきますね」と伝えましたが女性は「いいよ、いいよ。掃除は私の趣味でもあるからね、声がひびくのは構造上の問題で子供たちには罪ないし。でもここはお年よりも多いしねたきりのおばーちゃんなんかもいるから17時には帰るようにしようね。17時になったら私も声をかけるから」といってくれたではありませんか。日が長くなったらなかなか帰り時間に気が付かず遊びほうけてしまうこどもたちに17時になったら声をかけてくれるなんて、こんな心強い味方はいません。この件でこの女性は子どもを除外する人ではなく、こどもを見守ってくれる人に代ったのです。

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 こそだてしやすい街とは!こどもたちが遊ぶ姿を見守ってくれるおとながたくさんいること!

子供が小さなうちは、いつも近くで親などが見守っているので、何かあってもすぐに親が対処できますよね。でも成長した子供は行動範囲が広くなり、親の目の届かないところでの活動がはじまります。そんな時に心強い味方なのは、近所に住むこどもを見守ってくれる人たちです。「危ないことをしたら注意してくれる」「遅くまで遊んでいたら帰るように促してくれる」そんな風にこどもを見守ってくれる人が多いとママも安心ですよね?

 その日から、こどもたちと女性の関係も変わりました。今までは女性が出て来たら何か言われるといやな顔をしていたらしいこどもたちが自ら「おはようございます」など、挨拶や何気ない会話をするようになったそうです。「うるさいおばさん!」が知っているおばさんになったことで、子どもたちも注意されたことを素直に聞き入れいい関係が出来上がったことで、こどもの遊び場を守ることができたのです。

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公園でも、広場でも、お店でも、電車やバスの中でもこどもを連れていると様々なことがありますよね。私も二人の子育てを経て様々な経験をしてきました。その中で自信をもって言えることはこどもたちが伸び伸びと遊べる環境を整えるにはコミュニケーションしかないのです。「あなたにも子どものころがあったでしょう」なんて理屈で攻めても溝は深まるばかりです。このコミュニケーションの方法を親が見せることでこどもも学んでいきます。

 「うるさい人がいるからあそこでは遊んではだめよ」という前にぜひ何度もその場に 親自らが足を運び、その周りの人とコミュニケーションを取ってみてください。

 何も菓子おり持参で接待する必要はないのです(笑)「大きな声出しちゃだめよ!と約束しても夢中になったら約束忘れちゃうみたいで…本当にごめんなさい」と気持ちを伝えあうだけでもいいのです。子どもを見守ってくれる大人が増えれば増えるほどママの安心度も増していくはずです。子育てがしやすい街への第一歩一緒に始めましょう。

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